富士山をナメているすべての若者たちへ
小学生にも登れるんだから元運動部のおれは絶対に富士山に登れるとナメた態度でいる皆様、こんにちは。
かくいう私も2週間前まではそんな人間の一員でした。このエントリは、富士山をナメていたせいで苦しむ若者を少しでも減らすために私の経験を赤裸々に語る慈悲にあふれたエントリです。
このブログは統計や機械学習のことを書いていく予定でしたしこれからもそのつもりですが、あまりにも21世紀を生き抜く上で必要なことだと実感したので記事にした次第です。
事のあらまし
基本情報
- プロフィール:24歳男性、ここ2年(就職後)ほぼ運動をしていない
- 登山人数:2名(同行者の友人はフルマラソンとか走れる体力を持っている)
- 登山口:須走口
- 予定行程:夜7:30頃バスで5合目まで行って、夜通し登って、ご来光を頂上で見て、下山
- 登山経験:皆無に等しい
前日まで
- 完全にあらゆる調査を同行の友人に任せる
- 準備をほぼしない
当日(出発まで)
- ようやく適当に準備をする
- なんか体調が悪い気がしたが、さすがに家を出る
- 5合目に到着する
5-6合目
- 到着するなり全力で登り始める
- 登り始めて少しすると、呼吸が整っているのに脈拍がえげつなくなる現象が起きる
- 苦しい。ありえんつらみが深い
6-7合目
- 休憩回数が増える。めちゃめちゃ友人に申し訳ない
- ありえん頭痛みがすごい
- 高山病を意識する
- 雷雨がやばくなり、死を覚悟する
- 死ぬよりはマシと、全力で7合目まで登る
- 7合目の山小屋に泊まることにする
山小屋にて
- シャワーなし!?ポカリ600円弱!?となる(常識の欠如)
- 急いで登ったせいであらゆる高山病の症状が出て、泣きそうになる
- 濡れたまま寝る
- 寒気でぶるんぶるんする
翌朝〜下山
- 完全に頂上を目指せる体調ではなくなっていたので、友人に下山を申し出る
- 本当にごめん
- 死ぬ気で歩いて下山
下山後(当日)
- 帰宅後熱を測ると39度を超えている
- ここ15年で初めて食事を残す
- ありえん下痢がすごい
下山後(それ以降)
- 会社を1日休み、病院に行くと高山病からのウイルス性胃腸炎のコンボを食らったのではという医師からの見解を得る
- 下痢がひどく、ウイダーゼリーを超える固形物が食べられない
- 熱が下がるまで2日
- 固形物が食べられるようになるまで4日
反省とアドバイス
5合目到着までのアドバイス
そもそも、本当に富士山に登りたいのかを自問自答せよ
私は、なんとなく日本人として1回は富士山に登っておきたいという動機で登山を計画しました。
しかし、そこに登山に対する思いはありませんでした。
本当に登山をしたいという気持ちがあるかどうか胸に手を当てて考えてください。
土日は何もせずしっかり休んで平日の労働に備えるほうがよほど日本人にふさわしいです。
たくさんの人間で登ろう
企画段階で2名だったのは、ミスだったと感じています。
当日体調が少し悪いと感じたとき、2名だと断然キャンセルしづらいからです。
初心者は8名位で企画しておけばキャンセル・リタイアしやすいと思います。
余裕を持った計画をしよう
突然の雷雨やその他もろもろで計画が崩れることは多いのではないでしょうか。
初心者は慌てないためにも、夜通しぶっ続けで登る計画はしないほうがいいかもしれません。
登山時のアドバイス
高度順応を知ろう
富士山をナメているみなさんは高度順応という言葉をご存知でしょうか。
人間は突然気圧が変わると体に負担がかかるので、体を低気圧に慣らすことで高山病を防ぐための手法らしいです。
よくあるのが5合目まで登ったあと1時間位なにもせず過ごすとか最初の1時間はゆっくり登るとからしいですがこの辺はググってみてください。
私はロケットスタートしてしまいました。つらい。
全体感をつかんだ登山をしよう
富士登山は長時間かかります。
全体感を掴まずに登り始めると、自分がどのくらいのペースでどう登ればいいのかわからなくなってついつい早めのペースになってしまいます。
何時に何合目にいればいいという目安を持っておくと気持ちを楽にして登れるのではないでしょうか。
まとめ
以上が私の経験と反省とアドバイスです。
高山病からの風邪は本当に泣きそうになるので、富士山はナメずに登ってください。
一番悲しかったのは、固形物を食べずに丸3日ほど過ごしたのに500gくらいしか痩せなかったことなのでダイエット目的だとしてもナメないほうがいいです。
と、ここまで富士山を悪者扱い?してきてしまいましたが、下山時に眺めた富士山の景色はとても美しく、なかなか他では見られない景色だと感動したのもまた事実です。
しっかりと準備をして、わたしが見られなかった山頂からの景色を眺めて来てください。